HandyScan700で3Dスキャンしてリバースエンジニアリング
前回は文化財の木製彫刻をHandyScan700で3Dスキャンして3Dプリントしましたが、今回は実用レベルのリバースエンジニアリングの話。
計測対象はこのギアボックス。
なんでもこれに被せるカバーを依頼されたそうなのだが、カバー側に軸受がついているのでこのヨレヨレの見かけに反して軸がピタリと収まるような精度で作る必要があるんだとか。
が、見ての通り曲線が多く、側面も変に開いているので寸法を測りようがなくうちに持ち込まれたという経緯。
コスト的には全く合わないけどリバースエンジニアリングのサンプルとしては持って来いなので挑戦してみた。
計測
とりあえずマーカーを貼り付ける。
この量だと全然足りないのでこの後まだ貼り付けてます。
そして計測データがこちら。
かなり雑だけども要点は取れてるのでこれを基に3DCADデータを起こします。
これが3DCADデータ。これに対してカバーを設計するそうです。
製作結果
うちで製作したものではありませんが、後日見せてもらいました。
左が手測りで作ったモノ、右がリバースモデルから図面を起こして作成したモノです。
穴の位置や曲面の再現がスキャニングによって高精度に再現できたことがわかります。
お役に立てたようで何より。