鉄工所の三代目がもがくblog

鉄工の仕事の話はほぼ出てこない

文化財を3Dスキャナで計測して3Dプリントした

前回計測した鳳凰像を手直しして3Dプリントした。
綺麗に3Dプリントするのは難しいんですよ(前フリ)。

thethird.hatenablog.com

元データ

元データはこんな感じ。非の打ちどころがない仕上がり。
HandyScan700使用。
しかしよくこんなの彫ったもんだと思う。

f:id:kkei17:20151001151554p:plain

 

出力開始

これをKISSlicerに突っ込んでスライスデータを作成。
特にいじる事もなくほぼ標準設定。
使用3DプリンタATOM。価格帯でいうと15万円くらい。
自分でカスタマイズできれば色々できるところが気に入って購入。
ワークショップに参加して自分で組み立てて新幹線の中抱えて持ち帰った思い出が。

f:id:kkei17:20151001152144j:plain

8時間経過

何故か左右反転してる・・・?

f:id:kkei17:20151001152646j:plain

15時間経過

あー・・・

f:id:kkei17:20151001152953j:plain

 あーあ・・・。

f:id:kkei17:20151001153148j:plain

f:id:kkei17:20151001153953j:plain

サポート材除去

頑張って除去したらなんとか見れるレベルにはなった気がする。
しかし左側の穴は何故こんなことに。

f:id:kkei17:20151001154055j:plain

足の爪はかなりいい線いってる。

f:id:kkei17:20151001160947j:plain

反省

途中でノズルに団子がついてたんでそれが翼の失敗の元かもしれない。
データが細かすぎてノズルがよく動いてたので糸引いて絡まった可能性も。
スキャンデータはCADデータと比べて細かい情報をいかに落とすかが難しい。
あとは出力時の角度とか地味に重要なんでそのへんが要調整か。
FDM(熱溶解積層法)は安価で手軽でいいんだけども細かい表現にはやや劣る感じ。
これ大型の光造形で出力したら綺麗に出せるんだろうか。

きっちり作り直しました

別のモデルですけどね。

thethird.hatenablog.com